BLANCA-130EDT 


 新元号、令和の記念樹を植栽、また、記念望遠鏡として笠井トレーディングの20cmの
リッチクレチアンを購入、更に新天皇即位記念として当該機をオークションで購入した。

歴史的なイベントとなった。


 

 鏡筒本体を分解して再調整

フードの内側は艶消しブラックを再塗装、フードの取り付け部のスライド部分はゆるゆるで、ロックナットを締めても先端の下がった状態をでしたが調整して解消した。

接眼体はテーパーリングに3本のビスで取付、1本のロックナットで固定及と回転が出来る。写真撮影ではタワミによるリスクが発生するので全てのビスで固定する予定です。

接眼筒は内径が≒76㎜で末端には回転装置があり、取り付け部分とほぼ同様な構造です。
 


スライド式フード取付リングの調整。

粘着糊の着いたマジックテープのループ側をリング両端に貼り付けて完了。植毛紙と比べると強靭で耐久性が高い。入手当初はゆるゆる状態であったが、がっちりと締まって安易には滑らない状況となりました。



 

対物レンズセルのレンズ配置

ライトを照らしてみると、3枚のレンズに沿ってプラスチックネジが8×3列配置されている。各々のレンズのスケアリングは出来ないが、プラスチックネジの押引きでレンズの移動が僅かだが可能。二枚目のレンズ所に小窓が二か所あるがそこから見た限りではレンズとセルの隙間は殆ど解らない。
 



エアースペースレンズの調整

レンズ毎の傾きの調整機能はありません。プラスチックネジでレンズ1枚当たり8か所(45°)あります。これによりレンズが若干スライドできます。納入当初は焦点像は片側が色付き、さらに刷毛ではいたような、光芒が発生、これを修正しようと試みました。

特にレンズごとの軸ズレが残ると光軸調整を綿密にしても焦点及び内外像が偏芯し、更に片側に色ズレと刷毛ではいたような非点収差が発生することが解りました。当初の状況がまさにこれです!

試行錯誤を繰り返しながら、2枚目と3枚目のレンズの位置を微妙にスライドしてようやく良好な焦点及び内外像にたどりつきました。大変神経を使う作業で夜間のLED街灯を使って360Xでレンズの芯ずれ調整(光軸調整も含)を行い、この作業に6~7時間程費やしました。いや~辛い作業でした。






 

光軸修正ネジを外すと対物レンズユニットが外れる。非常に重い。裏からレンズ+スペーサーがネジ止められている。ネジロックが2か所されていて、簡単に外すことが出来ない。

後に解ったことだが、各レンズの押しネジを緩めてみるとレンズが回転したので、締め付けによる圧迫は無いようです。
 



鏡筒バンドは肉厚のアルミ合金で、オリジナルは6mmの六角穴付ボルトで固定されているが、緩めるには工具が必要である。接眼部にカメラなどを付けるとバランスが狂うので工具なしで鏡筒をスライド回転出来るようネジを自作した。

鏡筒は10キロ程度あり、鏡筒バンドやアリ型プレート含めると≒11kgで非常に重い。

据付けではないので、移動時のことを考慮して強度のある取っ手を鏡筒バンドに取付けた。
 


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組み立て完了。フードには被覆ニクロム線のヒーター付けた、先日湿度の高い夜にテストしたが、フードのヒーター付近はもちろん対物レンズにも結露は発生しなかった。

スライド式フードのたレンズセルに熱が伝わりにくく、夜露がひどい状況ではドライヤーを併用して対応するしかありません。

ガイド用のCCDは接眼体側の鏡筒バンドにアルカスイス雲台介して取り付け、M-GENで行う予定です。

国産メーカーの8センチ程度のアポ屈折並の価格+で当該機を購入したが、レンズの心出しはかなりの労力を必要としたが、ちょっこと手を加えることにより、より愛着が増してきました。当面は写真撮影で活用していく予定です。